最終更新：2015年08月09日
音声や動画をパソコンで聞き、それをテキストに書き起こしていく仕事です。 くだけた表現や方言なども、音声に忠実にそのまま起こします。 特に指定がない限りは、言葉を補ったり、言い回しを修正したりしてはいけません。
原稿はword形式のファイル（.docx）で作成をしてください。また、基本的に以下のルールにしたがってください。
男性A 聞こえますか。
男性B はい、聞こえます。
男性C 聞こえます。
女性A 聞こえてます。
女性B イエス。
男性A？ それでは質問を始めます。
女性？ はい（？）
話者が男性Aだと思うけれど確定できない場合、
男性A？
と表記。
話者が女性だけど女性Aか女性Bか新たな人物かわからない場合、
女性？
と表記。
漢字が確定できない話者の場合、カタカナで
スズキ
と表記
漢字ひらがな表記についてはKDS表記辞書にしたがってください。載っていない、載っているけどとても違和感がある、本当この辞書のように表記するのか、等困ることがあった場合質問してください。
数字の表記はQ.数字の表記はどうしたらよいですか？を参照
※体裁や表記に関するルールはしばしば変更されます。
「あのー」「えー」などの無意味な語句をケバとして取り除きます。
細かい意味のない相づち
例）（うん）（うんうん）（ええ）（ああ）（はいはい）（そうですね）
「あのー」「えー」などの言いよどみ
例）（あのー）（えー）（そのー）（あの）（なんていうか）
言い直しをされた元の発言
例）（1月、じゃなくて）2月
連発される無意味な口癖
例）（ていうか）（なんていうか）（ほんとに）（まったく）（ですね）（まあ）
ただし取り除いても意味が変わらない、意味が失われないものに限ります。
例えば「yes」という意味の「うん」や「はい」は起こします。
残すか削るか迷ったら残しておいてください。
また、取り除くだけで、補完したり修正したり表現を丸めたり省略したり創作したりしてはいけません。
慣れると素起こしより楽です。
無音部分、無声部分についての 無音、雑音、外国語、録音停止忘れ、瞑想、シンキングタイム等で、1分以上起こさない個所があった場合、
話者 なになに。
（00:12:01〜00:15:01 瞑想中）
話者 なになに。
のようにします。
「瞑想中」の部分はほかに「会話なし」「雑音」など。
また、5秒以上1分以内の場合は、改行（空行無し）と全角カッコで表記することにします。
話者 はてはて。
（間）
（雑音）
（瞑想）
話者 さてさて。
「起こし作業をしたけれども、この部分は文字という形では納品物にあらわれていません。なぜなら（瞑想）だから。」という、文字になってないけどきちんと聞いて書き起こしをした、ということがわかる成果物を作成してください。
とはいえ台本のト書きのような、（ここで茶を飲む）とか（ここで資料を配布）といった状況説明は原則不要です。
↑この場合は（間）です。
●ケバ取りでは笑い声は文字にせず、「（笑）」と表記します。
笑い声だけで話者が変わる場合のみ、後ろに句読点はつけません。
また（爆笑）（苦笑）などは使いません。
男性A って言うんですよ（笑）。本当かよって（笑）。
一同 （笑）
男性A それで今度は、
●素起こしでは笑い声を聞こえたまま文字にします。
男性A って言うんですよ。ふふふ。本当かよって。ははは。
一同 あははは。ははは。
男性A それで今度は、
擬音語は基本的にはカタカナで、擬態語はひらがなです。
※例外もあります。
目を閉じて音が聞こえるのが擬音語（カタカナ） 音が聞こえないのが擬態語（ひらがな）
これはカタカナなのか？ひらがななのか？と迷ったら質問してください。
会社名やサービス名などはWikipediaに合わせます。
例：「Twitter」「Facebook」
Yahooの場合、企業としては「ヤフー」、ポータルサイトとしては「Yahoo!」
「」の使い方はWikipedia:表記ガイド#かぎ括弧に準じています。
・かぎ括弧「……」は次の場合に使います。
対話・引用語・論文名・特に地の文と分けたい言葉
「特に地の文と分けたい言葉」については編集の工程の領域なので、基本的には私たちが判断して「」で囲うことはしません。
また、引用についても正しく引用されている場合は「」で囲いますが、正確ではなかったりアレンジされているときは囲いません。
・二重かぎ括弧『……』は次のものに使います。
書名・雑誌名・CDアルバム名・映画名・テレビ番組名・コンピューターゲーム名（例：夏目漱石『坊っちゃん』（岩波文庫））
比較的長大な作品などの名称
サブタイトルが省かれている場合などは『』で囲いますが、略称や通称名で呼ばれているときは囲いません。
数字の表記Wikipedia:表記ガイド#数字を参考にしています。
●数字
●大きな数字
●「ごろっぴゃくにん」みたいな場合
例：
発言 → ケバ取りの場合 （素起こしの場合）
にさんにん → 2、3人 （2、3人）
じゅうにさんにん → 12、3人 （12、3人）
にさんじゅうにん → 20〜30人 （二、三十人）
ひゃくにさんじゅうにん → 120〜130人 （百二、三十人）
ごろくまんにん → 5〜6万人 （五、六万人）
せんにさんびゃくまんにん → 1200万〜1300万人 （千二、三百人）
●漢数字
以下の場合には、漢数字で表記
●単位
通常、特に断りがない場合は「日本語音声」です。
日本語話者が日本語話者に向けて話している場合は、専門用語等で英語が出てきても書き起こしをします。
あまりに英語が多く、「日本語音声」というよりも「日本語英語混じり音声」だと思う場合は連絡してください。
英語部分の表記については基本的に以下に従ってください。
カタカナ表記例）
「タッチアンドゴー」「時代をフィーチャーする」「ファーストインプレッションが大事」「ラストワンマイル」「ウェルマネージが必要」「タックスヘイブン」
英語表記例）
「Working Age Population Ratio」「Temporomandibular Disorders」「Electronic Counter Measures」
一言二言の英文
聞き取り可能であれば英語表記。
例）「Thank you very much.」「All your base are belong to us.」
英語長文
英語話者同士の会話など、日本語テープ起こしの範疇を超えるような場合、
（00:0x:xx〜00:0x:xx 英語）
のように表記する。
ただし、格言や有名な引用など（検索してヒットするようなもの）なら英語表記
例）「Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.」
ショートカットキーで再生、一時停止、少し戻る、などが可能な音声プレイヤーと、正規表現での検索／置換ができるテキスト入力ソフトの組み合わせをおすすめします。
■音声プレイヤー
■テキスト入力ソフト
書き起こしに使うソフトに指定はありませんが、ToScribeなど、音声ファイルを外部にアップロードするようなツールの使用は禁止です。
解決しない場合は質問をしてください。
わからないことを「これでいいのかな」と思ったまま進めてはいけません。
できる限り手戻りのないように進めていきましょう。
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